外国人としてフランスに滞在している際に避けては通れないものは多々あります。
滞在許可証の更新もその一つ。
今年やっと私も10年滞在許可証が出来るということで、
早速必要書類の準備に取り掛かっています。
10年滞在許可証を申請する条件とは?
行政関連の情報はフランス政府のサイトが役立ちます。
10年有効の滞在許可証のページに書いてある申請するための条件は主に以下の通りです。
・フランス人と3年以上の婚姻関係にあり(チュニジア人は1年以上)、配偶者がフランス国籍を持っている
・家族呼び寄せビザを持つ配偶者もしくは19歳以下の子どもがおり、少なくとも3年以上継続してフランスで生活している
・フランス在住のフランス国籍を持つ子どもがおり、少なくとも3年以上Vie privée et familialeの滞在許可証を所持している
また、この他にフランスの原則を尊重し誓約する、そして十分なフランス語力があること。
フランス語力に関しては2018年3月から新たに加わった条件です。
DELF A2同等もしくはそれ以上を証明できる書類が必要になります。
10年滞在許可証申請の可能性のある方は、早めに準備しておきましょう。
PACSから結婚したことで10年滞在許可証申請が伸びてしまった
私の経験談です。
2012年にワーキングホリデービザでフランスに入国。
すぐに仏人パートナーとPACSを結び、翌年Vie privée et familialeという許可証を入手しています。
初回申請から実に5年…
なぜこんなに時間がかかったかと言うと、結婚のタイミングが悪かったから。
当時は結婚でもPACSでも3年更新すると10年カードを申請できるという話でした。
ところが3年目更新と4年目更新の間に結婚したことが仇に…
どうやらPACSと結婚では同じVie privée et familialeという滞在許可であるにも関わらず
行政上の取り扱いは別らしく、フランス人の配偶者として1年目の許可証という認識なんだそう。
この辺りは担当者や地域によっても差が出そうですね。
ということで2017年の滞在許可証更新の際はフランス人の配偶者として申請、2年の許可証を入手しました。
10年滞在許可証申請の必要書類
私の場合はAllierアリエ県、Montluçonモンリュソン市にある郡庁での更新です。
問い合わせの際に伝えられた必要書類は以下の通りです。
・10年滞在許可証を希望する旨を書いた手紙
・滞在許可証申請書(郡庁指定)
・フランスの原則を尊重するという誓約書(郡庁指定)
・パスポート 原本とコピー
・滞在許可証 原本とコピー
・居住証明(賃貸契約書、税金、3か月以内の公共料金書類など)
・婚姻証明書(Copie intégrale 全部事項記載のもの)
・フランス人配偶者のIDカード 原本とコピー
・フランス人配偶者と共同生活をしている誓約書(郡庁指定、書類提出時に紙を渡され、その場で配偶者とともにサインする)
・共同生活を証明する書類2通以上(連名になっている銀行の共同口座と税金書類)
・フランス語能力DELF A2以上があることの証明(DELF B2の合格証書とコピー)
・証明写真2枚
必要書類は必ずご自身のお住いの管轄に問い合わせをしましょう。
担当者や法律改定などによって必要書類が変わることが多々あります。
また、渡された必要書類リストに載っていなかったにもかかわらず、提出の際に追加書類を求められるということも良くあるようです。
色々な方のブログなどを参考に、余計なくらい書類を準備しておいた方がスムーズかも知れませんね。
配偶者を連れて書類を提出に
申請書類を提出する際、配偶者と連名でその場でサインしなければならない書類があります。
(上記にも記載してありますが、フランス人配偶者と共同生活している誓約書のことです)
そのため手間ですが必ず配偶者と一緒に郡庁に出向くように言われました。
(正確には私から聞きました。担当者からは最初何も言われなかったのですが、昔は配偶者と一緒に来るよう言われたことを思い出して質問した時の回答です。)
書類提出場所が遠い場合や、大都市などで待ち時間が長い、予約制などの場合は何度も何度も足を運ぶのは大変です。
そのため気になることがある場合は遠慮なく質問することをお勧めします。
因みにこの時、私は両手の指紋を取られました。
書類提出後は面談の呼び出しを待つ
地域によってかなりの差があるようですが、こちらでは10年滞在許可証申請者全員が面談の場を設けられるとのこと。
場所は市役所。
面談が終わり、書類と合わせて審査を行って許可証を発行するかどうかを決めるそうです。
10年滞在許可証の申請条件や書類について、体験談をもとにまとめてみました。
少しは参考になったでしょうか。
お住いの場所によっては申請から取得まで時間がかかる所や、そもそも予約が取りにくいなどもあるようです。
早めに問い合わせを行い、余裕を持って申請ができるといいですね。
申請の結果に関してはまた改めて報告しますので、どうか良い知らせが届くことを祈って頂けると幸いです。