全世界を驚かせ、落胆させ、そして涙を流した人も少なくなかった今回の火災。
フランスの、パリのシンボルとして、また重要な世界遺産としての地位を保ってきたノートルダム大聖堂がこのような形で傷ついてしまうことを誰も予想していなかったことでしょう。
まだ詳細がはっきりしていない部分もありますが、2日経過した今、わかっている被害状況をまとめます。
火災発生時の状況
発火場所は屋根裏か
LCIの記事によると、発火場所は屋根裏部分と思われるとのこと。
正確には屋根部分に設置されていた足場から発火し、ものすごい勢いで火の手が回り屋根全体にも広がってしまったそうです。
最初の火災警報があったのが4月15日月曜日の18時20分。火はまだ確認されていなかったそう。
火の手が骨組み部分に及んだことから18時45分に2度目の火災警報が鳴りましたが、この時に教会にいた人々の避難は行われていたとのこと(火災の直前にミサが始まっていた)。
またノートルダム大聖堂にあった収蔵品などもこの時に安全な場所へ移動されたそうです。
火災の動画
様々なメディアで取り上げられたノートルダム大聖堂の火災。
こちらの消防の方のコメント付きの動画では、消火活動中の映像も捉えられているのでわかりやすいかと思います。
被害状況(4月17日現在)
無事だったもの
・銅製の像16体:火災の5日前に修繕のため取り外されていたので無事
・尖塔の上にあった像:尖塔が落ちた時に失われたと思われていましたが、のちに発見されました。
・大聖堂の正面部分と2つの塔
・鐘:なんと重さ13トンもあるそう。
・ノートルダムに保管されていた収蔵品たち:王冠など多くの収蔵品が火災発生後に移動されたため無事。
・メインの祭壇:1856年に設置されたもの。検証はされていないものの、被害はなさそうとのこと。
燃えてしまったもの
・1220年頃のものである木造の骨組み
・1859年に作られた尖塔:世界中で中継されていたため、尖塔が崩れ落ちるシーンをテレビなどで見た方も多かった様子。
無事かどうかが不確かなもの
・オルガン:火曜朝に文化相は「まだ判断するには早すぎる」が「結構な被害はあったようだ」と発言。
・ステンドグラス:崩れ落ちてはいないものの、安心するにはまだ早すぎる様子。ステンドグラスをつなげている鉛が熱で溶けている可能性があるとのこと。
火災後の被害がわかる動画
Le Parisien誌の動画を以下に貼っておきます。
火災後のノートルダム大聖堂の様子を写真で見ることが出来ますが、こうやって現状を見るとやはり被害は相当なものであること、また修復にはかなりの時間がかかりそうなことがわかります。
まだ報道も二転三転する時期ですし、被害状況がはっきりするまで時間がかかるでしょう。
つい「原因は?」「無事だったものは?」と気になってしまうのは私もこれを閲覧している皆さんも一緒でしょう。
しかし、はっきりしたことがわかるには時間がかかる以上、目先の報道に踊らされすぎず、もう少し長い目で現状を見ていく必要があるのかな、と感じました。
要人たちの反応や寄付に関する話などはまた後日触れます。