面接で泣いてしまう。
30歳にもなって、こんな人いる?と思われる方もいるでしょう。
はい、います。
しかも、仕事の面接に限らず、語学試験など「失敗してもやり直しがきく」「そこまでプレッシャーがかかっていない」ような場合でも泣くことがあります。
ひたすら自己嫌悪ですし、面接は恐怖でしかないし、メリットなど一つもありません。
場数を踏めば直るかと思いきや、酷くなる一方(しかも採用側は別に悪い印象を持っていなかったと言ってくれているのに)。
面接で泣くのを避けたい、いい加減泣く癖を直したい…
ということで、今回は自己嫌悪と戦いながら自分が泣いてしまう原因を自問し晒します。
ネット上の「面接で泣かないために」の類のサイトは役に立たない
一時期、本当に悩んで悩んで、検索魔になったこともありますが、私の場合この類のサイトは役に立ちませんでした。
緊張しているから、感情が高ぶるから、プレッシャーに押されるから、伝えたいことが伝わらないから…
色んな理由とともに対策が挙げられていますが、それで収まるなら苦労はしていません。
深呼吸する、落ち着く、自分を信じる、失敗しても良いと思うようにする…。
頭では理解出来ていても、実際に出来るかどうかは自分次第です。
結局私は出来ず仕舞いで、面接で泣くことも多々。
しかも、泣く面接に共通点もなく、DELFの会話面接で泣き(会話は得意で落ちてもやり直しがきく)、日本でホテルでのパートの面接で泣き、前職の上司との面談で泣き。
プレッシャーが凄いはずだった新卒採用の就活や、他のアルバイトの面接、滞在許可証の面談などでは泣くこともなく、一貫性がありません。
泣かないためにしたこと
働くためには面接がつきもの。海外に住んでいると滞在許可証関係で面談があったり、語学試験を受けたり。
面接を避けて通るわけにもいきません。そのため私もネットの情報等を頼りに対策を立ててみたこともあります。
例えば以下のようなことなど。
落ち着く
深呼吸、リラックス…効果なしです。プレッシャーがある時は良いのかもしれませんが、いつどんなきっかけで泣いてしまうかわからない私。
そのため、例え物凄くリラックスした状態で面接をスタートさせられたとしてもちょっとした拍子に泣く可能性があります。
かなりの緊張状態で受けた面接では泣かなかったのに、リラックスして受けた面接で泣いてしまうということもありましたので「泣かないための対策=落ち着く」という方程式は成立しませんでした。
プレッシャーを感じないようにする
そもそも、プレッシャーを感じる必要のない(そして実際に感じなかった)面接でも泣いた経験があるため、これも意味なし。
プレッシャーはないに越したことはありませんが、泣いてしまう理由と直結していないようです。
圧迫面接で自分を批判されているような気持ちになる→批判されているのではないと理解する
幸い圧迫面接とは縁がなく、圧迫面接がありそうな企業も受けたことがないので特に対策はしませんでした。
ただ、何か言われて「自分を批判されているような気持ちになる」は当てはまるかもしれません。
純粋な質問だったのに、自分のネガティブな部分を掘り返されているように感じてしまい焦ったり、出来れば話したくない出来事について聞かれると頭が真っ白になります。
そのため被害妄想的な側面は泣いてしまうことに直結していると考えられます。
どんなに事前に「批判されているのではないのだ」と理解していたとしても、いざ本番に「批判されているかも」と感じてしまえばそこで試合終了。
そこからは何を聞かれても涙もろくなり、場合によっては泣いてしまうという結果に。
上手く伝えられない→しっかり準備して上手に伝えられるように訓練を
自分が頭の中で考えていた内容が、実際に話していくうちに違った結論になってしまった、方向性が定まらずに回答してしまった…
これをやってしまうと、もう駄目だ、と感じてしまうこと多々。
「今以上に準備を入念に」「訓練を重ねて」…言いたいことはわかりますし、場数を踏むのも大切だとは思います。
しかし、たった一つの質問で十分なのです。考えられるあらゆる質問の中から、たった一つ、たった一つだけ自分が上手く伝えられない質問があると不安が高まり、涙腺を緩めます。
どんなに場数を踏んだところで、対策に対策を重ねた所で、自分や訓練者の予想外の質問は出てくるもの。
しかも逆に「完璧に準備しよう!」と完璧さを求めてしまい、ちょっとしたミスでも臨機応変に対応できなくなるというケースもあるのです(経験談)。
いま、ざっと泣いた時の状況や対策を振り返ってみましたが、同様のケースを経験されている方もいるでしょうか。
結局、泣くきっかけとなったのは何だったのか?に関しては、頭が真っ白になっていることもありあまり正確には覚えていません。
プレッシャーよりも自己嫌悪?私が泣く理由
ここからは自分が思う「面接時に泣く理由」です。前述の通り、正確には覚えていないため想像で記述することとなります。
ですが、批判されているように感じる、や上手く伝えられない、と感じた時に泣きやすいことから恐らく極度の自己嫌悪に陥ってしまうのだろうと予想されます。
特に泣いてしまう時には「スイッチが入ったように」「突然」というケースが多く、どんなに対策を立てたとしても、頭の中で「泣きそうになったらこう考えよう」と思っていても実践できません。
恐らく脳みその中で「自分はこれじゃダメだ」と思った瞬間から、軽くパニック状態になり、自己嫌悪に陥り、感情が高まり、ストレスが高まり、そしてプレッシャーを勝手に感じてしまうのでしょう。
やっかいなのは、どんなタイミングで、どんな質問がこの自己嫌悪の渦に引き込んでしまうのか、ということ。
そしてその渦からの脱却方法を持ち合わせていないこと。
人間とは不思議なもので、「考えないようにしよう…」と思えば思うほど考えてしまい、「リラックスしよう」と思うほど緊張が高まってしまうのです。
「気にしない」が一番良いのかもしれませんが、それが出来ないからこそアラサーになってからも面接で泣く大人が出来上がりました。
気付いたら泣かなくなった…と思う
以前ほど面接が怖くなくなった。そう漠然と思うようになったのはつい最近です。
出産し働くことから少し離れたことで、自分の中の何かが変わったのでしょうか。
一人の命を育てる、という常にプレッシャーがかかった状態で生活していることも影響しているのかもしれません。
またフランス生活が長くなり、どんと構えるようになったのも関係あるような気がします。
前職を通して、仕事の取引や会議などで発言をしたり面談をすることも多かったため、「一職員として仕事をこなさなければならないプレッシャー」に比べたら「一個人の面接」は自分のことだけで良いのでストレスもプレッシャーも少ないのかもしれません。
もしかすると「面接よりももっと苦手なもの」「面接よりももっと大変なもの」を自分の中で経験したため、面接への恐怖や不安が和らいだのかもしれません。
いずれにせよ、はっきりとした理由はわかりません。
ですが、職業訓練の面接を前にして、あんなにも悩んでいた面接への不安や恐怖、泣いてしまうことへの嫌悪感がなくなっていることに驚きを隠せません。
あんなにも悩んで悩んで、次の転職は無理かも…とさえ思っていたのに!!!
対策をしないことが対策だった
もしかしたら私が例外なのかもしれません。
ですが面接をする機会からいったん離れた生活をしたこと、対策をせずに済んだ時期があったことが対策として功を奏したように感じます。
もちろん、面接のトレーニングなどをプロに指導してもらう機会がある方は良い方法に出会えるかもしれません。
もし、今行き詰っている、面接で泣いてしまうことへの恐怖感やストレスから面接事態が怖い、と感じている方は、逆に「対策をしすぎないこと」がプラスに働く可能性もあるかもしれません。
ある日突然直る日が来るかも、いつか面接を必要としない日が訪れるかも、と気楽に捉えられる時期が来たら泣かずに済むのかもしれません。
専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、私のように突然「たぶん面接ではもう泣かないな」と思える人もいること、是非覚えておいてください。