レンヌ近郊の街で7.5Kmマラソン初参戦

レンヌ近郊の街で7.5Kmマラソン初参戦

細々と続けているランニング。
モチベーションになっているのは、声を掛け合えるラン友さんたちの存在と、大会です。
大人になって3度目の大会はレンヌのお隣、St-Grégoireサン・グレゴワールという街で開催された7.5キロの女子マラソンでした。

Les Métropolitainesとは?

Les Métropolitainesレ・メトロポリテンヌとは、St-Grégoireで毎年1月に行われるマラソン大会です。以下の3つのコースがありました。

  • 10KM男女混合
  • 7.5KM女子
  • 4KMタイム計測なし

ラン友さんにこの大会の存在を教えてもらい、10KMコースに参加しようと思っていた矢先。
結構人気のある大会のようで、時期的に大会自体が少ないというのも影響してか、すでに定員に達していました。

選択肢なく7.5KMに参加しましたが、実力や練習不足を加味すると、こちらに出て正解でした。

大会に向けての練習

寒さの厳しい冬。
ちゃんとしたウエア等も持っておらず、うっすい装備で走るには少々辛いものがありました。
また雨の日も多いため、自然と練習への足は遠のいてしまっていたのが良くありませんでした。

年が明けて、一念発起!と思いいきなり普段の5Kmランから10Kmや12Kmへと距離を伸ばしたのです。
ペースさえ落とせば12Kmもそれほど辛くない!意外と距離走れるんだ!という自信につながった反面、出来てしまったのは土踏まずの大きなマメ。

土踏まずってその名の通り土踏まないんじゃないの!?と思っていましたが、走り方にも癖があるし負担がかかっていたのでしょう。
最初は少し痛い程度だったのが走れば走るほど悪化(当然ですね)。

旧Twitterのフォロワーさんに色々と教えて貰い、ちょうどセール時期ということもあってシューズとラン用靴下を購入。

マメを直すことに専念するため、大会前1週間は一切走らないという、賭けのようなチャレンジでした。

大会当日

会場までの道のり

駐車場は混雑する可能性あり、少し遠方の駐車場からはシャトルバスが出ているとのアナウンスがあったため、私は行き慣れているショッピングセンター、Grand Quartierの駐車場へ。

到着してみると想像以上に車は少なく、ここからシャトルバスがちゃんと出ているのか?と少し不安になったものの、シャトルバスが出るバス停に行くと既に列をなしている人々が居たのでほっと一安心。

バスを降りてからスタート地点まで

シャトルバス、とは言えワンボックスカーを数台行き来させるタイプのシャトルバスでした。最初1台ワンボックスカーが到着した時、すぐ後ろにいたご家族と顔を見合わせ「え?これじゃ皆乗れないよね?間に合うかな?」と心配し合ったものです。
しかしすぐに2台目、3台目…とやってきたので十分な余裕を持って会場付近に送り届けて貰いました。

到着すると既にウォーミングアップのために周辺を走っている人々で溢れていました。バスを降りた人たちも軽くジョギングしながらスタート地点に向かいます。
私はというと、ここで体力を使ってしまうと確実にバテるので、身体が冷えない程度に早歩きで進みました。

大会恒例、大混雑のトイレ

今回3度目の大会参戦ということもあり、スタート地点にあるトイレの混雑も見慣れたもの。念のために行っておこうかと列に並んでいましたが、7つあるトイレのうち、何故か一つしか使えなかったらしく一向に順番が回ってこない。
私は「念のため行っておきたい」程度だったので、今回はスタート前のトイレは諦めスタート地点に並び始めました。

自己申告したタイムを元に列に並びますが、思ったよりも前の方…?とかなり不安になりました。
直前の練習も不十分だったことに加え、周囲にいる人々は物凄くトレーニングしてきたのだろうな、という印象を受けるいで立ち。服装や、その場でストレッチしたり軽く飛んで身体を温めている様子を見ると、自分の場違い感に焦りすら感じました。
とは言え登録はしてあるし、あとはスタートの号令を待つのみ。

紛らわしいバルーンアーチの罠

走っている最中、非常に気になったのが色んな所に設置されているバルーンアーチ。普通はスタート地点とゴール地点にありますよね。今回は10Km、7.5Km、4Kmと3つの大会があり、恐らくそれぞれのスタート地点とゴール地点にバルーンアーチがあったのではないかと思います。
今回の7.5kmのコースはゴールまでほぼ似たような場所を2周するものだったのですが、スタート直後にバルーンアーチ1つ、恐らく1.5~2Km地点付近にも2つ。
しかも1.5~2Km地点付近のバルーンアーチを超えたあたりで近くで走っていた人たちが「これ半分だよね?」「そうだと思うよ!」などと話しており、私は完全に半分走ったものと思い込んでしまいました。
「はや!さすが大会は思ったよりも高揚感で走れるものだなぁ」なんて呑気に構えていると、見覚えのある風景。スタート地点付近。
お察しの通り、こちらが本当の1周目の終わりでした。

半分走ったと思い込んでいたので結構飛ばし気味に走ってしまい「しまった!」と思うも後の祭り。
本当の半分を通過した時にガッカリしてしまい、やる気が落ちてしまいました。

救世主、おばあちゃんランナー

ペースが若干落ちてきた頃、平然と私を追い抜くおばあちゃんランナーがいました。
走り方は少し前のめりになっているものの、息は全く乱れず淡々と走る方。
ぱっと見70代くらいでしょうか…周りを見渡しても、彼女ほど安定した走りをしている人はいません。

「そうだ、この人についていこう!」

後は必死にこの人の後方につき、何とかペースを保とうと必死に走りました。
流石、長年ランナーをやってきているのでしょう、ペースが恐ろしいほど乱れない。上り坂も下り坂も恐らく一定のペースをずーっと保って走れるのでしょう。
かたやランナー1年未満の私、上り坂は見事に離され、下り坂で追い越し、また上り坂で追い越され…。普段から勾配に影響されているのは自覚があったし、ラン記録アプリを見ても少し上り坂になるだけで大幅にスピードが落ちます。ここまで来ると体力もだいぶ使ってしまっていて、勾配の影響は目に見てわかるほど。
トレーニング不足、の一言です。

ゴール直前ダッシュ、バルーンアーチ二つの罠

いよいよゴール目前!周りの人もスピードを上げ始めている中、バルーンアーチが見えてきました!
(おばあちゃんランナーは最後まで同じペース!凄い!私はゴール前1Kmほどで追い抜きました。)
見えるところまで来たらあとは到着までダッシュするのみなので、最後の体力を振り絞ってダッシュ!

の筈だったんですが、バルーンアーチ2つあるんですよね…
もう苦しくて必死だったので、「きっと手前のバルーンアーチに違いない!」と都合の良い方に思い込み、走る走る走るー!
そして手前のバルーンアーチに近付くと、誰も手前のバルーンアーチで止まってない!
…もうね、鬼の形相で必死に2つ目のバルーンアーチ目掛けて足と腕を動かしました。

近くの大会なのに事前にコースを見に行かなかった私が悪いんですが、にしてもバルーンアーチ紛らわしすぎる…と体力を使い果たした私は言い訳探しに必死でした。

普段より全然速いタイム更新!大会効果とは良く言ったもので…

一人ではない、他に速いランナーがいる、大会の雰囲気や高揚感…などさまざまなものが混ざり、大会では普段より速く走れると良く言うそうです。(ラン友さんの受け売り)
まさにその通りで、普段は1Km6分程度で走っているのに大会中はそのタイムを大幅に更新。

こちらは私のスマホで計測したタイムですが、大会の公式記録は43分14秒。
別にタイムを凄く気にしている訳ではないのですが、一つの指標や目標になるため、記録は大事だなーと思います。モチベーション維持の一つにもなりますし、ね。

意外とスムーズに到着後の給水所に到着

以前、レンヌの別の大会で走った時にはこの給水所に到着するまでが大混雑で、とてもとても喉が渇き辛かった記憶がありました。
今回もそうなるのかな…とある程度覚悟はしていましたが、すんなりと給水所まで到着。
まずはペットボトルの水をもらい、進んでいきます。
7.5Km完走者全員メダルが配られ、何歳になってもメダルをもらえるというのは嬉しいものだなぁとしみじみ。
その後はリンゴやオレンジなどの果物の他、シリアルバー、マドレーヌなどが並べられたテーブルの間を通り抜け、欲しいものをもらっていくシステムです。

奥の方ではコーヒーや紅茶、ジュースなども配っていました。
このタイミングで熱々コーヒーを飲むのなんて私くらいじゃないだろうか?と思っていたら意外にもコーヒーや紅茶を飲んでいるランナーが多数。
何となくカフェインを欲してしまいました。

参加者にはスポンサーのロゴが入った水筒も配られました。以下、戦利品。

このテの水筒、持っていなかったのでとても助かる!
保温もバッチリで、今ではこの水筒に朝お湯をいっぱい入れて、日中コーヒーを入れる時に使っています。
なお、余談ですがおばあちゃんランナーに会えたので少し話してきました。
やはりベテランランナー、「私はずーっと同じペースで走ってるから!」と疲れを一切見せない様子がとても眩しかったです。そしてやはり有名人のようで、沿道でも色んな人に声をかけられていましたが、こちらの給水所でもたくさんの人に声をかけられていました。憧れる…!!

次の大会に向けて

もうね、練習不足の一言です。雨の日は走らないので走れる回数も減る季節です。
寒いとどうしても外に出るのも億劫になってしまう…
でも練習が減ると明らかに体力不足や走りにくさを感じます。
頻度は減っても継続すること、を目標に頑張ります。

おまけ

実は体力的にはちょびっとだけ余裕がありました。
走りながら沿道のブラスバンドの応援やマスコットなどの動画を撮っちゃいました。