外出禁止から2週間、フランスとコロナウイルス

外出禁止から2週間、フランスとコロナウイルス

ブログ更新が滞っていますが、元気にしています。勉強に時間を割いていました。

さて、タイトル通り、フランスではコロナウイルスの拡大を極力防ぐべく、不要不急の外出は極力避ける政策を展開。

我が家も大統領演説のあった日から2週間、1度も敷地外に出ないという完全なる外出禁止を実施しています。

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コロナウイルスの広がりを肌で感じ始める

大統領の演説があったのが、3月の12日とその直後の16日。

12日の演説では保育園から幼稚園、小中高校と大学の休校を決定する発表がありました。

さて、来週は子どもをどうやって遊ばせようかな…などど考えていた矢先、ニュースでは急速に感染の広がりを見せる報道が。

保育園、お休みになってよかった…と思う反面、この広がりの速さ、ちょっと恐ろしいものがあるな…とヒシヒシと感じました。

そしてその後、たったの4日で再び大統領の演説。

こんな短いスパンでまた大統領からの発表!?ということでただならぬ空気を一般市民も感じ、危機感を持って演説を見た人も多いことでしょう。

そして多くの人が想像していた「極力外出禁止」という発表。

恐らくこの時点で、

知り合いの知り合いにはコロナにかかった、またはその疑いの人がいる

というくらいには身近に迫ってきた感覚がありました。

そして次々増えていく罹患者の数字をニュースで見るたび、これは危険だ…とじわじわと感じさせられました。

外出禁止令から2週間、知人が罹患

この外出禁止令が出ている間、知人の中にもコロナウイルスに罹患した、とSNSを通じて情報を発信していました。

高齢者ではなく、むしろ働き盛りの年齢。症状は非常に苦しそうですが自宅での療養指示だったとのこと。

私の住んでいるような規模の小さな街でも罹患者は身近にいます。

そう考えると、大都市などでは症状がある、ないを合わせると罹患者数は相当なものでしょう。

すぐそばにあるウイルス…決して他人ごとではありません。

ちょっと前まではこちらフランスでも「遠い世界のウイルス」という感覚を持っていた人はたくさんいたのに…

 

 

とはいえこれは私の「肌感覚」です。

何も医学的な根拠はありませんし、外出していない以上、メディアやSNSの情報しか私には入ってきません。

本当の怖さはこの「情報をいかに受け取るか」にあると思うのです…

チェーンメールの復活!?

みなさま、突然ですがチェーンメールなるものを覚えていますか?

私が学生の頃なんかに結構流行ったものなんですが、なぜかこのタイミングでチェーンメールを受け取る機会が増えてきています…

医療従事者に感謝の気持ちを届けるために…という名目のものから、献血を依頼するものまで…

まぁ、純粋に感謝の気持ちを届ける等のチェーンメールなら問題はないでしょう。

ただし、献血が必要…マスクが必要…と書いてあり、連絡先の電話番号が詐欺番号だったりただのデマだったというケースがちらほら。

恐らく外出禁止になりSNSを利用する機会が急に増えた方がいて、こういったチェーンメールの危険性を知らない方もいるのでしょう。

また現状に不安を覚え、何かできることはないかと模索している時にこの手のチェーンメールを受け取り、少しでも社会に貢献したいという意欲を掻き立てられた人もいるのかもしれません。

ですが、その気持ちを悪用してデマを流したり詐欺をしようとたくらむ悪者はどの時代にもいるもの。

私なんかは「チェーンメールは怪しいから気をつけろ!」と口を酸っぱく言われた世代なので基本的に転送はしないのですが、

チェーンメールを知らなかった世代(?)が安易にデマを広げる役割を担ってしまっていることに悲しみを覚えています。

私にこの手の類の情報を転送してきた方はみなさん、とてもやさしくて正義感が強いタイプの方々ばかり…。

いまやSNSなどでも情報をシェアすることは簡単になった反面、情報の真偽を確認できないままデマを流してしまう可能性もあります。

共有する情報に信憑性はあるのか、出典元は信頼できるのか、より慎重になることが大切なのかなと感じます。

情報収集は公式情報をベースに

例えばトイレットペーパー買い占めの件もそうですが、人間は情報に非常に左右されやすいもの。

「トイレットペーパーなくなりませんよ!」といくら宣伝されたとしても、自分の身近なところで買い占めが起こってしまうと「来週まで入荷なかったら我が家のストックもなくなるから今買っておかなくちゃ」となってしまうもの。

特に感染症や自然災害などの事態においては、人の不安は簡単に煽ることができるし、チラッと目にした情報に左右されてしまうもの。

一度トイレットペーパーが品薄な状態の写真が拡散されてしまえば、目にした人は不安になってしまいますね。

この「SNSの拡散力」は決して悪いことばかりではないのですが、今回のようなことも起こり得るという危険性は知っておく必要があるでしょう。

また、コロナウイルスに関情しても、ネット上では色んな情報が錯綜していますね。

これからこのウイルスを使って人を騙したり偽の薬を販売するケースも増える可能性があります。

そういったことを避けるためにも、基本的には「公式情報」をベースに情報収集をすることをお勧めします。

 

例えば日本だったら

厚生労働省の特設サイト「新型コロナウイルス感染症について

WHOの「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)WHO公式情報特設ページ

などでしょうか。

 

フランスでしたら

政府の特設サイト「Info Coronavirus COVID-19

フランス公衆衛生局「Infection au nouveau Coronavirus(SARS-Cov2),COVID-19, France et Monde

大統領官邸であるエリゼ宮の特設ページ「Coronavirus COVID-19

などがおすすめ。

外出禁止令は4月15日まで、我が家の過ごし方

現状では、外出禁止令は4月15日まで。

ですが、今後の状況によっては延長を余儀なくされる可能性もありますね。

日用品等の買い物等の外出は可能で、専用の「外出証明書(こちらの政府公式サイトからダウンロード可)」を所持しなければなりません。

我が家は普段からセール品大量購入というスタンスのため食糧ストックもまだあり、15日までは何とか外出せずに済みそうです。

当然、栄養バランスは偏ってきて生鮮食品が恋しくなり始めましたが、ウイルス感染へのリスクや恐怖から、一切外出していません。

(ガレージや小さな庭があり、子どもを遊ばせるスペースがあるのも外出をしなくてすむ理由の一つ)

もうすぐ2歳半の息子、出かけられないこのタイミングを利用して絶賛トイトレ中。

夫も完全テレワークとなりましたが、関連機関があまり動いていないため仕事量は少なめ。

私はと言えば、ストック食品を使っていかにバランスよく食事を作るか、飽きないように時々お菓子など普段作らないものに挑戦するなど試行錯誤しています。

生活スタイルは普段とあまり変わらず、息子の昼寝中と夜就寝後にせっせと勉強中。

外出できないことへのストレスは比較的少なく、むしろ夫が在宅している&仕事量少な目で私は大変助かっています。

 

まだまだ収束のめどが立たないコロナウイルス。

私たち一般市民が出来ることは少なく、可能な限り家に引きこもる予定です。

この間にも一生懸命対応してくださっている医療関係者の方々や関係機関、通常通り働いている方やマスクを手作りで寄付する方などなど、本当に感謝しても感謝しきれません。

一刻も早く事態が改善することを願っています。