フランス年間イベントリスト~食文化編~

フランス年間イベントリスト~食文化編~

文化が異なればイベントも異なる。

特に食文化は生活にも直結しているため、知っておいて損はありません。

そこで今日は、フランスの食文化に直結したイベントリストを作成してみました。

フランス年間イベントリスト~祝日編~とも重なる点もありますので、宜しければ合わせてご覧ください。

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食文化に関するイベントと解説

1月最初の日曜日 Epiphanieエピファニー

公現祭とも呼ばれるこの日は、Galette des roisガレット・デ・ロワというケーキを食べる日。

もともとはキリスト生誕後12日の1月6日に東方の三賢者がキリストに会いに来て、贈り物をしたという話が起源です。

フランスでは祝日ではありませんが、Fèveフェーヴと呼ばれる陶器でできた小さな置物の入ったガレットを食べる習慣が根付いていますね。

とっても美味しいこのガレット、Frangipaneフランジパンヌと呼ばれるアーモンドクリームがたっぷり入っていて、美味しいんですが胃に重い一品。

クリスマス前から市場に出回り、年が明けてからもしばらくは販売されています。

そのため何度も何度も食べる機会がある人が多いですね。

2月2日 Chandeleurシャンドルール

クレープを食べる日。

クリスマスから40日後に行われるシャンドルールは、聖燭祭(せいしょくさい)とも呼ばれ、神殿にキリストを初めて連れて行った日とされています。

この時にChandelleシャンデル、ろうそくを灯したことからシャンドルールと呼ばれているそう。

なぜクレープかというと、丸くて金色のクレープが太陽を彷彿とさせることから、春の訪れを表すという言い伝えがあるからだそうです。

ちなみにクレープをひっくり返す際、左手に金貨(今は金色のコイン)を握りしめたままフライパンを右手で持ち、上手にひっくり返せるとその年は幸運が訪れる、というジンクスが。

我が家はコインを持ったその手でフライパンを持ってひっくり返していました。難易度上がってますがな。

2月3日から3月3日の間、イースターの47日前はMardi grasマルディ・グラ

今年2019年は3月5日火曜日のマルディ・グラ。謝肉の火曜日とも呼ばれ、カーニバル最終日に行われるイベントです。

復活祭(イースター、Pâques)の47日前と決められており、マルディ・グラから復活祭までは肉や卵を食べない期間とされています。

そのため、今のうちに卵などを使った料理を食べてしまおう!ということからクレープやドーナツといった栄養価の高いものを食べる習慣があります。

ガレット、クレープと続いてさらにクレープやドーナツ…甘いものが続きます。

Mardi grasとPâquesの間はCarêmeカレム

先ほど触れた、肉や卵料理を食べない期間というのがこのカレム。

実際に肉や卵料理などを避ける習慣を続けている人はいまは少数派でしょう。

昔はこの時期になると秋に収穫した食べ物が減るため、質素な食事をするしかなかった…ということも関係している様子。

2019年は3月6日から4月18日まで。

3月22日から4月25日の間、春分の日後の最初の満月があった次の日曜日 Pâquesパック

日本でも認識されるようになったイースターのお祭り。

2019年は4月21日の日曜日ですね。その翌日月曜日はLundi de Pâquesランディ・ドゥ・パックと言って祝日です。

子羊のもも肉を家族や親戚と分け合って食べるのが習慣ですが、現在ではイースターエッグやチョコレートの存在に押され気味。

この時期はさまざまな形や大きさのチョコレートがスーパーやケーキ屋さん、チョコレート屋さんに並び、見た目にも圧巻です!

ハロウィンHalloween

日本同様、近年行われるようになったイベントで、子どもたちがメインですね。

もともとフランスのイベントではないのですが、子どもたちがお菓子を求めて家に訪れる…なんてこともあるかもしれません!
(私は未経験です…いつか来てくれないかしら…)

そのため10月31日はお菓子や飴などは常備しておいた方が無難でしょう。

ボジョレーヌーボー解禁

日本ほどの盛り上がりは見せないものの、バーやワインカーヴなどでイベントが開催されるなどフランスでも定番のイベント。

毎年11月の第三木曜日の午前0時に解禁されます。(2019年は11月21日)

収穫してからすぐに販売する、というのは非常に珍しくフランス人の間では賛否両論。

ですがワイン好きは「とりあえず今年のものは味見しておく」というスタンスの人も多いイメージです。

ちなみに生産されたボジョレーヌーボーの半数は日本と韓国に輸出されているそうです。

クリスマスNoël

一年で一番盛り上がるイベントと言えばクリスマス、フランス語で言うノエルですね。

この日はとっても豪華な料理がずらっと並び、とても食べきれない量をみんなで楽しむ、そんな日です。

心と胃袋を強く持て!フランスでのクリスマスの過ごし方」で詳しく触れていますが、胃袋も体力も使う耐久戦になることもしばしば。

胃薬、お忘れなく。

大晦日Réveillon de  la Saint-Sylvestre

こちらはクリスマスとは異なり、友人同士で過ごすことの多いイベント。

日付の変わる頃まで、クリスマスのように豪華な食事やシャンパンやワインに舌鼓をうつ…というのが一般的でしょう。

クリスマスの胃もたれを引きずっていて、この日の高カロリーな食事はきつい…と感じている在仏の方も少なくないですよね。

1月2日から通常営業なフランスですが、この時期に休みを取って、スキー場で新年を迎える、という方も多い様子。

大晦日のことはフランス語でSaint-Sylvestreサン・シルヴェストルと呼びます。

 

 

いかがでしたか?

これだけ食べるイベントばかりだと、確固とした信念がないとついつい食べ過ぎてしまうことも…。

パッと思い浮かぶものだけでもこれだけありますし、抜けているイベント等もあるかと思うので今後も適宜追加していくつもりです。

食いしん坊の皆様はぜひ、すべてのイベントを忘れないよう実行して行きましょう!