国際結婚で義家族とうまくやっていく秘訣

国際結婚で義家族とうまくやっていく秘訣

習慣も文化も違う人との結婚。

日本人同士だって義家族とのカルチャーショックが大きいことも多々あるなかでの国際結婚。

当然のごとく、国が異なれば分かり合えないことやありえない!と感じることも多いことでしょう。

そんな環境の中で、どうやって義家族とうまくやっていけばいいのか日々悩んでいる人もたくさんいますよね。

そこで義両親との同居の経験も踏まえて個人論をつらつらと綴っていきたいと思います。

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結婚前にしっかり考えよう

これは大前提ですね。

パートナーとなる人とどんなにうまくいっていても、家族づきあいはつきものです。

たまたま気の合う義家族で、ものすごく尊敬してる、毎日でも会いたい、という関係が理想でしょうが、そういったケースは稀。

もしかしたら「どうしても合わない!」「喧嘩になる!」「顔も見たくない!」なんて状況に陥る可能性だってあります。

そうなるとその後の付き合いは大変になりますよね。

子どもが生まれた場合にはなおさら。

義家族は遠くに住んでいるから会うことも少ないし大丈夫、と余裕を持っている方もいるかもしれませんが、バカンス中に長期滞在することになったり、子どもが出来てからは頻繁に会いに来るようになったり…状況が変わることも考えられますよね。

そのためパートナーのことはもちろんのこと、この義家族とも今後長く付き合っていくことが出来るのか、しっかり考えておきましょう。

もしどうしても無理!となった場合、パートナーはちゃんとあなたのことを守ってくれますか?

逆にパートナーが自分の家族とうまくいかなかった場合はどうしますか?

義家族との問題が離婚に発展することも少なくないようですので、結婚前にじっくり考える時間を設けましょう。

お互いの考え方を知る

次に大切だと感じるのは、お互いがどんな考えを持っているかを確認しあうこと。

可能であれば日常のさりげない会話の中で働き方や人生観、趣味や政治に関する考えなどを引き出せるとベストですね。

一緒に過ごす時間が長ければこういった会話もしやすくなるのかもしれませんが、たまにしか会わない、会話がまだスムーズではない場合などは難しいもの。

そんな時にはパートナーに義家族はどんな考えを持っているのかを聞いてみるのも良いかもしれません。

さらに、自分がどんな考えを持っているかを義家族に知っててもらうことも大切です。

互いに「文化が違うから分かり合えなくて当然」とシャッターを下ろすのではなく「こういう風に考えることもあるんだ」と認識するだけでもいいのです。

避けた方が良い話題や盛り上がる話題、絶対に自分の考えを曲げたくない点など知っておいて損はしません。

踏み込んだらまずい話題なんかもチェックしておきましょう。

また相手の行動や言動に理解が出来ない、ありえないと感じる時にも「そもそも考え方が違うのだから行動や言動に違いが出ても当然」と妥協しやすくなるので言い争いや冷戦を防げます。

自分と義家族が「我慢できるライン」を見極める

義家族と同居している、頻繁に会う、一緒に旅行などイベントに参加する…

共にする時間が長ければ長いほどお互いの我慢がたまりやすいもの。

どちらか一方がため込んでしまうケースもよく聞きますよね。

また自分ばかりが相手に合わせているつもりでも、実は相手もかなり無理していてストレスがたまっていた…なんてことも。

育ってきた環境も文化も違う人たちが同じ空間にいるのですから、互いに我慢しなければならないシーンがあることは自然なこと。

しかし「どうしてもゆずれないもの」「これだけは口出しや手出ししてほしくないこと」などもありますよね。

意外と自分では我慢できると思っていたのにそのラインが低くてストレスがたまりすぎるケースもよくあります。

そのためまずは自分のことを冷静に分析することからスタートしましょう。

そしてお互いに「ここまでは出来ない」というラインをさりげなく話題に出す、もしくは正直に話してみるといいかもしれません。

もちろん「親しき中にも礼儀あり」という言葉の通り、このような話をする際にはお互いを尊重することが前提です。

適度な距離感を見つけよう

お互いがちょうどよいと感じる距離感はさまざまです。

問題なく同居していて、毎日が楽しいという人もいるでしょうし、数か月に1回しか会わないけれどそれでもうまくいかないという場合も。

大変なのはどちらか一方が頻繁に会いたがり、もう一方はそれほど会いたくないというケースでしょうか。

良くあるケースのようにも思いますが、話し合いを重ねながら妥協案を見つけてちょうどよい距離感をつかめるとベター。

お互いのストレスが少ない頻度で会えるようになれば、波風を立てることなく義家族との関係を築いていくことができるのではないでしょうか。

どうしてもうまくいかない場合には極端会う頻度を減らすのも方法の一つです。

険悪な仲になってしまうよりは半年に一度、一年に一度など会う回数が少なくてもいいのではないかと思います。

また国際結婚でパートナーの国に移住した日本人の場合、時折「この国ではこういうものなのよ」と言いくるめられてしまう人もいるようですが、あなた自身も家族の一員なのです。

国の文化を尊重しようとする姿勢も大事ですが、全てを押し付けられなければならないということはありません。

お互いの意見を言い合い尊重しあえる関係を作るためにも、パートナーにも協力してもらい理解を深めていくことも大切です。

 

義家族との良好な関係を築いていくには、最初は試行錯誤の繰り返しです。

時には長い年月がかかることもあることでしょう。

それでも義家族とは長い付き合いになるケースがほとんどですので、お互いが我慢しすぎないよう調整しながら、少しずつ理想の形に近づけていきましょう。