それってアリなの?フランス人たちの会話で受けるカルチャーショック4つ

それってアリなの?フランス人たちの会話で受けるカルチャーショック4つ

フランス人たちのフランス語会話。

教科書で学ぶ雰囲気とは打って変わって、当然自由に会話が繰り広げられます。

ところが実際にその輪の中に入っておしゃべりをする立場になると、びっくりすることがた~っくさん。

渡仏初期の私は、なかでも以下の4つにある種のカルチャーショックのようなものを受けました。

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人の話を遮る、かぶせる

びっくりするほど人の話を遮る、かぶせて話し出す。

フランスに来たばっかりの頃はこのスタイルに非常に驚きました。

もちろん自己紹介やお互いを知ろうとする最初の段階ではこういうことは一切ないのですが、会話が始まり意見を交換するシーンになるとたいがい人の話を遮る人、かぶせて話し出す人がいます。

遮る、かぶせると言っても大体は結論が見えている時なのですが、まだ意見を言っているど真ん中でこれをやられる人もいるため、そうなると二人(または複数人)が同時に話している状況になり、話し合いというか言いたい放題というか…

それでもちゃんと会話が成り立ったり、話が進んだりするので最初は不思議で不思議で仕方なかったです。

あまりにもみんなが話を遮って意見を言い出したり、話し出しが被るシーンが多いため忘れられがちですが、実はこれは立派なマナー違反。

ある程度許容はされていますが、絶対に遮ったりかぶせたりしない人も少数派ながら一定数いることを考えると、真似するのも考え物かもしれません。

時と場合によってちゃんと使い分けられるようになりたいですね。

言い合いかな?いいえ、ただのアツい議論です

議論大好きフランス人。

食べ物の話から政治や社会の話題まで、どんなテーマでも時にはアツい議論に発展します。

そうするとついつい声を張ってしまう、ジェスチャー交えて大げさに語ってしまう、そんなことが良くあります。

あまりに白熱しすぎて「え?大丈夫?喧嘩になったりしないかな?」と心配になることもありますが大抵はただの議論で終わり。

数分後には別の話題でゲラゲラ笑っている、なんてこともしょっちゅうです。

ただの愚痴も気持ちがこもりすぎてものすごい形相で語る人なんかもいますよね~。

自分の話へすり替えが上手な人たち

おしゃべり好きな人に多いのがこのパターン。

人に話を振っておきながら、最終的に着地点は絶対に自分の話。

話の中心にいないと不安や不満を感じてしまうタイプの人に多い傾向です。

日常の話だろうが政治の話だろうが、必ず自分の体験談や意見、知識総動員で独壇場を作ろうと試みます。

少しくらいは許容されますし、実際にそういう人は結構いるのですが、あまりにも話を自分の方へ持っていきたがる人は嫌煙されてしまうことも。

ブラックユーモア

ショックを受ける日本人多数。

フランス人たちには「フランスのユーモアだよ!文化が違うからわからないのかもね」と言いくるめられた経験がある人も多いのでは?

日本人にはユーモアのセンスがない、と言われてしまえばそれまでですが、「世の中には言って良いことと悪いことがある」という考えのもとに育ってきた人にとっては「ありえない!」とカーッとなってしまうかもしれません。

全員が意気揚々とブラックユーモアを話し、文化に根付いている…と勘違いしている人もいるようなので念のため触れておきますが、実はブラックユーモアはフランス人の中でも好きな人と嫌いな人がはっきり分かれます。

ブラックユーモアで場が盛り上がってしまったとき、あなたならどうしますか?

場の雰囲気を壊さないようにスルーする、人を傷つける発言は許せないので抗議する…人によって日本人のブラックユーモアへのリアクションは大きく変わってくるでしょう。

時にはびっくりするほど残酷なブラックユーモアが登場することもあるので、事前にブラックユーモアは好きではないことをみんなに伝えておくと回避できるかもしれません。

 

フランス人同士の自由な会話で受けたカルチャーショックを4つご紹介しましたが、いかがでしたか。

ただでさえ言語の壁があってコミュニケーションが難しいのに、さらに教科書などでは見えてこない文化の違いで戸惑うこともあるでしょう。

しかし、これからフランス語を勉強するという方や今まさに勉強中という方は、こういう文化の違いもあることを頭の片隅に置いておくと実践でショックを受けずに済むかもしれません。