フランス人とPACS!手続き方法は?滞在許可は下りるのか?

フランス人とPACS!手続き方法は?滞在許可は下りるのか?

在仏日本人にとって馴染みのある制度、PACS。

私がPACSをした2013年から早数年、現在では手続き方法等も変わってきているようです。

そこでPACSの最新情報を政府の公式サイトを元にまとめてみました。

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PACS申請に必要な書類

現在PACSを申請するのに必要な書類はコチラのサイトを参考にしてください。

Se pacser | service-public.fr

日本人がフランス人とPACSする場合、仏人同士のPACSよりも多くの書類が必要です。

・Convention de Pacs

cerfa n°15726*02

こちらはPACSの契約書にあたるもの。

住所氏名や生年月日など必要事項を記入しましょう。

・Déclaration conjointe d’un pacte civil de solidarité (Pacs) et attestations sur l’honneur de non-parenté, non-alliance et résidence commune

こちらはPACSの申請書とでも言いましょうか。

他の人と結婚やPACSしていません、直接の家族関係もありません、共同生活します、という誓約書も兼ねています。

専用用紙はコチラ↓

Déclaration conjointe d’un pacte civil de solidarité (Pacs)

・戸籍謄本

こちらは6か月以内のもの。

アポスティーユを求められる場合もあるとのこと。担当者によっても言い分が異なる可能性があるので、アポスティーユ付きの方が安心でしょう。

また戸籍謄本は法廷翻訳家または大使館、領事館による翻訳が必要です。

・身分証明書

日本人の場合はパスポートですね。

原本とコピーを用意しましょう。

・慣習証明書

日本には存在しない慣習証明書。

フランス日本大使館のサイトを見てみると、わかりやすく説明してくれています。

慣習証明書を入手することができない日本国籍者は、本籍地の役所が発行する戸籍謄本及び、身分証明書(破産、禁治産、準禁治産の宣告、後見登記の通知を受けていない旨の証明書)に、フランス語訳文を添付して、フランスの市役所(MAIRIE)に提出することによりPACS契約を申請することが可能になります。

在フランス日本大使館

・PACSをしていない証明

外国で生まれた人の場合、他の人とPACSをしていないかの証明書が必要とのこと。

Demande de certificat de non-Pacs par le partenaire étranger né à l’étranger

こちらの書類に必要事項を記入し郵便またはメールで提出します。

郵送の場合はコチラ

メールの場合はpacs.scec@diplomatie.gouv.fr

・民事リストに載っていないことの証明(フランス滞在1年以上の場合)

フランスに1年以上滞在している場合は後見や保佐を受けていないことを証明するためにrépertoire civil(民事リスト)に載っていないことを示す書類が必要です。

こちらも郵便またはメール、急ぎの場合はファックスでも申請が可能とのこと。

氏名、出生地や証明書の郵送先などを明記する必要がありますが、追加で書類を請求される可能性もあるそうです。

 

必要書類の多さや準備の手間を考えると結婚の際の書類集めとあまり変わらない気もします。

証人が不要という点ではちょっとだけ少ないかもしれませんね。

PACSを申請する場所

以前は裁判所での申請でしたが、現在は居住地の市役所または公証人のもとで行われます。

まずは管轄の市役所または公証人にPACSしたい旨を伝え、必要書類の確認と申請の予約を入れましょう。

上記に記載した書類以外にも必要書類を求められる可能性もありますので、管轄の担当者の指示に従ってください。

また気を付けたいのは、市役所でのPACSは無料ですが公証人のもとで行う時には費用がかかるということ。

公証人でのPACSでは270€の料金プラス125€の登録料に税金が足されたもの。

結構な金額になりますが、PACSで発生する権利や義務について説明をしてくれるだけではなく、カップルに合ったPACS契約書を作成してくれたりと、メリットは沢山あります。

詳しくはNotaires Paris-Ile-de-Franceのコチラのページを参考になさってください。

 

PACSで滞在許可証を申請する

フランス人パートナーとPACSをすることによって滞在許可証Vie privée et familialeを取得することが可能です。

必ず、というわけではないようですが、私を含む多くの日本人がPACSにより労働可能な滞在許可証を取得しているようですね。

PACS以前の共同生活が一年以上もしくはPACSを結んだ日から一年以上が経過しているかどうかが滞在許可証取得条件の一つのようです。詳しくは以下のURLを確認してください。

参考:http://www.info-droits-etrangers.org/vivre-en-france/la-vie-de-famille/le-pacs/

私が申請したのは2013年で現在とは必要書類も異なることが予想されますので言及しません。(気になる方がいらっしゃったらお答えしますので遠慮なくお知らせください。)

必要書類に関しては自身の管轄の役所(県庁、郡庁、警視庁など)に問い合わせましょう。

私がPACSした当時は渡された必要書類リストに合わせて余分なくらい様々な証明書等を集めたのですが

最終的に「足りない!」と言われ色々と追加書類を提出することになりました。

不足していると指摘されたのはパートナーとの共同生活を証明する書類。

共同名義の銀行口座などを持っていきましたが「一定期間一緒に住んでいることを証明する必要がある」とのことで

様々な日付の書類(Pôle emploiやseçu、給与明細など)受け取った書類のコピーを大量に用意し追加で提出しました。

 

PACSの手続きやそれに伴う滞在許可証申請についてまとめてみましたが、お役に立てましたでしょうか。

特に滞在許可証申請に関しては担当者によって対応や必要書類のバラつきがあり、追加書類を求められることも良くあるようです。

そのためこのブログだけではなく、在仏日本人の滞在許可証申請ブログなどを読んで書類準備や心の準備をしておくことをおすすめします。

参考:https://www.service-public.fr/particuliers/vosdroits/F1618