まだまだ続く黄色いベスト運動。
一時、デモ隊の規模が小さくなり、このまま黄色いベスト運動は勢いを失っていくかとも思われましたが、2019年に入ってから再び動員数を増やしています。
10週目となる今週末、どのような動きが予想されているのかLe figaroの記事を参考に見ていきましょう。
100万人規模を目指す黄色いベスト運動
マクロン大統領がフランス国民にあてた手紙を発表して数日。
国民の怒りを沈静化させるため政府主導の討論も開始しましたが、一部の黄色いベスト運動賛同者は討論を開く意味はないと発言しています。
フランス国民の要求は議員削減、特権などを減らす、政治に透明性をもたらす、そして国民と政府の合意が得られない場合は国民との対話なんだ!と、ある黄色いベスト運動参加者はフェイスブックで語っていたとか。
今回10回目となるデモを行うにあたり、フェイスブック上では出来るだけ多くのデモ参加者を集めようと「今までデモに参加したことのない友人を少なくとも二人は連れて参加しよう」といった呼びかけも行われています。
また「パリで100万人規模のデモを実現する」と宣言したフェイスブックページも存在するとのこと。
パリで予定されているデモ
現時点ではバスティーユ広場、レピュブリック広場でデモ活動が行われることがわかっていますが、その他は直前に明かされるとのこと。
集合場所と予想されるのはアンヴァリッド前の公園で、12時にデモ行進をスタートし、イタリア広場を14時頃に通過したのち17時にまたスタート地点に戻る予定のようです。
先週土曜日はパリ市内だけで5000人、国全体で見ると計8万人の警察官と憲兵を配備。今週配備される警察官や憲兵の人数は明かされていません。
またどれほどの人数がデモに参加するのか、注目が集まっています。
パリ以外では?
リヨンやボルドー、リールなどの都市だけではなくヴァランスなどの中堅都市でも黄色いベスト運動が行われる予定です。
特に今回はトゥールーズでのデモが大規模になりそうで、フェイスブック上で近隣都市の人々をトゥールーズに集めてデモを行おうと呼びかける動きがあるとのこと。
先週は6千人を集めたこの街で、明日はどれほどの人数が集まるのでしょうか。市内の店舗などはすでにデモに備えて防柵を設置しているそう。
またアンジェでは暴動対策のため中心街でのデモが禁止されます。
お出かけ予定の方はグーグルマップを活用しましょう
フランス各地で行われるデモ。
実は今までのデモが行われた場所がグーグルマップで見ることが出来ます。
大規模なデモがある場所は避けるのが無難ですが、デモがあるかわからない、仕事でどうしてもその都市に行かなければならない時などはとても役に立ちます。
以前行われた場所でまた必ずデモが行われる、とは限りませんが一つの指標になることでしょう。
明日のデモ、人的、物理的な大きな被害がないことを祈っています。