フランスで職業訓練を受けるために~面接~

フランスで職業訓練を受けるために~面接~

先日のコチラの記事の続きです。

フランスで職業訓練を受けるために~応募から面接の呼び出しまで~

無事ネット応募を通過し、面接へ行ってきました。

今回は面接で行った内容についての覚書です。

Advertisement

14時~17時半の長丁場

面接の日時が書かれた紙には、14時~17時と記載されており、面接のためだけに応募者をこれだけの時間待たせるのは不自然。

きっと何かあるのだろうと思っていましたが、予想通り、実際には14時~17時半までの長丁場となりました。

なぜこんなにも長かったのか、その理由は面接とグループワークという構成だったためです。

ネット応募の際にも「グループで働く能力が大切である」と明記されており、面接の時間設定の長さからも、何かあるのだろうな、とは思っていました。

正直、少しくらいは早く終わるかな、と構えていたので、まさかの30分延長には驚きました。それでは詳細です。

面接は10分×3

今回の職業訓練はPôle emploiポールアンプロワ、つまり職業安定所で募集されているもの。

ですが、この職業訓練は他にもパートナーとなっている企業や協会があり、以下3つの面接をすることになっていました。

・職業安定所との面接

・パートナー企業&協会の方との面接

・職業訓練の教官との面接

なるほど、持ち物が履歴書3通だった理由がよくわかります。

それぞれ面接はたったの10分。一つ中心となる質問をされ、その後話した内容を元にさらに質問をされるというスタイルでした。

職業安定所との面接は形式上のもので、学歴・職歴の確認や現在失業保険を受給しているか、もし訓練を受けられることになった場合のことなどが中心。

パートナー企業&協会の方との面接では、この職業訓練を通して何を実現したいのか、という話でした。こちらでは某協会の方と話が盛り上がり、今回の職業訓練とは全く関係のないお仕事の話をしたいと持ち掛けられ、後日電話をしてくださるとのこと。さて電話はくるのでしょうか…。

そして教官との面接では、この訓練はあなたにとってどんなものですか、というもの。そこからもし質問があれば、という流れだったので私から訓練の進め方について質問をし、さらっと終了。

 

3つの面接で一番手ごたえがなかったのが教官との面接。絶対この人とは合わないな、と思っていた通り、お互いにぎこちなく終わりました。

待っている間はグループワーク

面接を待っている間、応募者はグループワークを行うよう指示されました。

架空の音楽グループのコンサートのポスターを作るという課題。

一人ひとりの役割を決め、手書きで模造紙のようなものにポスターを作成、最後にプレゼンの流れです。

ですが3つの面接が同時進行で行われているため、この作業をしている間に一人抜け、一人戻り…という状況が何度も何度も繰り返されます。

私は最初に面接があったため、グループワークの始まりを見ていないのですが、戻った頃にはテーマが決まりどんな楽器があるかまで決まっていました。

ところが、まとめ役のようなことをするタイプの人が一人もおらず(というか皆さん見て見ぬふりというか…)なぜか私が仕切る羽目に。

グループワークの内容を書いた紙があったにもかかわらず、それに沿って行うのではなく、自由に発言しああでもないこうでもないと…

所々で「あっでも紙にはこう書いてあったけど、これもうやったっけ?」と誘導する役割も担いました。

最終的に面接が長引いてしまい、グループワークも17時過ぎまでとなり、予定より約1時間も延長。

そのためプレゼンはものすごくサラッと、質疑応答もなく一人ひとり発言するはずだったものもカットされ追い出されるように終了しました。

グループワークの手ごたえはゼロです。

他の参加者の服装・様子

参加者は開始時刻で14名。

1名自動車の故障で遅れてくるとの話がありましたが、結局この方の他に2名遅れて登場しました(!)1時間以上遅れた人もいました…

故障で遅れた方は申し訳なさそうにしていましたが、無連絡で遅刻してきた方々は「すみません、遅れましたー!」と普通に登場しびっくり。

フランスらしいと言えばらしいのでしょうか…。

他の応募者もさすがにこれには呆れていて「さすがにないよね…」と驚いていました。そうよね、そうよね。

途中、どうしても仕事の関係で抜けなければならない、という方もおり、1人先に退出した方もいましたが、担当者と既に話は付けてあった様子です。

服装はみなさんそれほど気を遣っていないようで、ジーパンにTシャツというスタイルもちらほら。

一応私はオフィスカジュアルで行きました。他に女性の方が一人同じような服装をしていましたが、他の方は完全なる普段着といった感じでしょうか。

カッチリ面接スタイルで行ったらちょっと浮くと思いますが、面接官はほとんどオフィスカジュアルだったので、服装的には間違っていなかったかなと思います。

年齢は22歳が最年少、最高齢は61歳。年齢層は幅広く、30代40代がメインでした。

ワークショップの間は自然とTutoyerチュトワイエ、敬語なしでの話し方になり、課題と関係ない話にもよく脱線。

最後までお互いの様子をうかがうような形で進んだのが印象的でしたが、受け身になっている人も結構いました。

結果は数日後

今週半ばには結果がメールで送られてくるとのこと。

今回の面接&グループワークを通して、職業訓練を受けたい気持ちは実は減ってしまいました。

その理由は、あまりに受け身でグループワークをしていた人々&課題を見ずにどんどん進めようとする人々が多かったから。

今後の職業訓練でも同じように進んでしまうのでは、と思うと効率的に作業を出来るとは思えなかったからです。

職業訓練の内容自体は大変興味深いのですが、一気に士気が下がってしまいました。私も実に単純です。

18名の枠に、応募者は30名。

もちろん、受かったら素直に嬉しいと感じると思いますし、落ちたら思いっきり凹むと思います。

ですが、受かったらちょっと先行き不安な気持ちも出てきそうだな、と感じた1日でした。

 

職業訓練、受かっても落ちても再度ご報告します。

もしダメだったらフランス語の勉強に時間を充てようと思いますので応援宜しくお願いします。